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安曇野の日は暮れて

2004年06月18日

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知人のところでの、打合せが終わった。だいぶん遅くなった。あたりは薄やみに包まれはじめている。


スポーツスターのエンジンに、火を入れた。暖気をするわずかな時間、流れてゆく雲を見て、ぼ〜っとしていた。地上はすでに暗くなっているのに、西の空だけがぼんやりと明るい。ときどき車が、道を通り過ぎてゆく。みな、家路を急いでいるのだろう、だいぶんスピードが出ている。遠くの方に、集落の灯りが見えている。

何にも考えていなかった。疲れているのだろうか。頭がはっきりと働かない。まるで水の中にいるような、妙な息苦しさだ。こんな日は、さっさと家に帰ろう。寄り道しないで、安全運転で。

どんなに疲れている時でも、883はわたしを裏切ったことがない。必要な分のパワーしかないので、気負わず走れる。アクセルワークに気を使わないので、安心して走れるのだ。ヒトに優しい、低性能といったところか。

わたしは、ゆっくりと走り出した。
家までは、あともう少しである。

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