883と1200、どっちがいいのか?(その2)
2004年05月16日
前回に続いて、883と1200、どちらが良いのか検証してみる。
車体まわりの装備は、1200の方が圧倒的に良いグレードのものを使っている。もちろん、それだけを取り上げて、883が劣っているとは結論づけられない。883の装備は、必要にして充分なものであり、『シンプル イズ ベスト』を信条としている人にはふさわしい。対して1200は、『スポーツとしての誇り』ともいえる、走りにこだわった装備が与えられている。この両者は、メーカーによって、まったく違うキャラクターを与えられているのだ。
そして、オートバイの印象を決定づける、エンジンそして動力性能は、いかがなものか?
ここでも、883と1200のキャラクターの違いが明らかになる。
カタログスペックで見ると、
883のボア/ストロークは、76.0×96.8mm。
1200はストロークは同じで、ボアだけ88.9mm。
(出力は、97年当時は公開されていなかったような…資料お持ちの方教えてください)
他に違いがあるのは、減速比に、シリンダヘッド。排気量の増大に伴って、かなりハイギヤードに設定され、また燃焼効率を上げる為のツインプラグが採用されているのが1200である。
一番気になる、乗った感じはどうなのか。
ここで、1200の欠点が上げられる。トルクが太すぎるのだ。強力なトルクは、コーナリング中のラフなアクセルワークにも敏感に反応し、時にはパワースライドすら引き起こす。マッチョすぎるのである。これは、ハーレーの魅力の1つである、ある種の『おおらかさ』を奪っている。せわしないのである。回転の上昇が早すぎ、シフトアップを強要される。もちろん、加速感が好きな人には、たまらない魅力なのかもしれないが、私の目には欠点に映る。何種類ものバイクを乗り継いできた人には理解していただけると思うのだが、有り余るパワーのバイクは、本人が思っているほど速くはない。コーナーの多い日本のような道路事情では、『どれだけアクセルを安心して開けられるか』がキモである事が多いのだ。
883は、どうであるか。平和そのもの、といったエンジンフィールだ。回転の上昇も遅く、ドコドコいう鼓動も(ハーレーというブランドに期待されるほどは)強くはない。しかし、それがかえって、オートバイの楽しみの、原点を思い起こさせてくれる。トコトコっと加速して、何の気負いも無く、緊張せずに乗れる。オーバースピードでコーナーに飛び込めば怖い目に遭うが、よっぽどの事をしない限り、パワーに振り回される事が無い。安心感があるので、結果的にハイペースで走る事も出来る。
そして、そんなキャラクターの違いは、長距離を走ったときに顕著になる。
(明日に続く)
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