883と1200、どっちがいいのか?(その1)
2004年05月15日
883に乗っていて、街中などで他のスポーツスターと行き会うと、つい、比べてしまう。むむっ、あっちは1200だな!などと。哀しい事に、相手が1200だった場合は、多少のコンプレックスを感じてしまうのも事実だ。だが、しか〜し。本当に1200の方が良いのか?HDの差別化戦略に踊らされているだけではないのか?世の中の883オーナーの、屈折した心理を代表して考証してみたい。
比較の前提となるモデルは、XLH883と、XL1200Sで、考えてみたい。EVOで、ラバーマウントになる前のモデルで、という事で、97年のモデルで検証してみた(現行のモデルは、操作性が全く別ものになっている。それはまた後に)。
ブレーキ系は、断然1200の方が良い。前輪ダブルディスク。後輪も、ちゃんとドリリングしてあるディスク。対して883は、シングルディスクに、後輪なんか、ただの鉄の円盤がくっついているようなものだし…。コストダウンが見え見えである。しかし、リアメインで使う分には、効きに関して驚くほどの違いは感じられない。
サスペンションも、1200に軍配が上がる。特にフロントサスは、レースでの使用にも耐えられる、フルアジャスタブルタイプのサスである。インナーカートリッジ式で、剛性感もある。実際に乗った感じでは、しっとりと落ち着いたハンドリングになる。それに比べて、883では、ただのテレスコピックサスである。メリットは、軽い操作感と、メンテナンスが楽な事くらいであろうか…。ああ、他にも、インナーチューブの延長などカスタムが手軽に行なえそうなイメージがある。これは実際に加工した事が無いので、あくまでもイメージで(インナーカートリッジ式でチューブ延長なんて寡聞にして聞いた事が無いので)。
リアサスも、1200はアジャスタブルである。オーリンズほどの調整幅は無いものの、必要にして充分といった感じである。やはり、乗った感じは、しっとりしている。なんというか、リアタイヤが地面に粘っこくグリップする感じなのだ。対して883は…。イニシャル調整のみの、シンプルなものだ。普通にゆっくり乗っている分には、不満は感じないかも。シンプルな分、挙動もつかみやすい。ただ、見栄えがしないのは事実。
書いているうちに、ユーウツになってきた。なんて、安く作られているのだ883は。明らかに、差別化されているぞ。言い出したらきりがないくらい、差別化は多々に渡っている。例えばハンドルロック。1200では、標準でロックが付いて来る。メインキーとは別に、ステムのところに溶接で付いているのだ。対して883は、オプションである。しかも、南京錠だったりする。
まだある。メーター。883は、スピードメーターしか付いてこない。まったく。オフロードバイクじゃないんだから、タコメーターくらいサービスしてほしいものだ。まだある。883は、シングルシートである。2人乗りで登録しようと思ったら、最初にオプションのシートとタンデムステップを買わなければいけない。まだある。883は、ホイールがスポークである。いまどき、鉄のリムとチューブタイヤだなんて、ナンセンスとしか言いようが無い……。
(続く)
XLH883とXL1200Sの比較 | パーマリンク | ↑ページの先頭へ