オーリンズ36PRCLBインプレッション(盗まれちゃった編)
2004年05月13日
ある朝、警報の音が家中に鳴り響いた。
何時くらいの事だったろう。おそらく新聞配達のカブが走り出す、ちょっと前くらいではなかったろうか。けたたましい警報音に、わたしは表に飛び出した。
なんてことだ。883が、やけにローダウンになっている…。
そう。リアサスを盗まれたのだ。あまりの事に、呆然としながら周囲を確認する。誰もいない。早朝の住宅街は、不気味なくらい人影が無い。その時間帯を狙った、あっという間の、出来事だった。
わたしの883には、サドルバッグが付いている。そのためサポーターが、リアサスの上側と共用ボルトだったのだが、それが、力づくで曲げられている。無惨に切られた警報機のコードが、ぶら下がっている。路上には、ボルトとカラーが転がっている。見事なまでに、あっという間に盗まれてしまった。がっくりである。あまりのショックに、そのまま、そこで立ち尽くしていた。取り付けてから、いくらも走っていないのに。セッティングすらしていないのに。
リアがべったりと落ちて、ローダウンになった883は、見ようによってはなかなか格好が良い。「これはこれでありだな」などと、ほうけた頭で考える。
でもこれじゃ走れないじゃん…。
とほほ。
何時間か過ぎて、やっと気持ちが落ち着いて、警察に電話をした。
おまわりさんがやってきて、現場検証をして、指紋を採っていく。
1つ1つ、作業が進むたびに、すこしづつ、現実感が戻って来る。
サスのボルトはインチ規格である。
インチ工具を持っていないと出来ない作業だ。
プロの、仕業であろう。
だとしたら、盗まれたサスが戻ってくる事は、まずないだろう。
あああ、盗まれちゃった。
これを読んでいる皆さんに言いたい。
オーリンズは、盗まれるぞ、と。
他のスペシャルサスでも同じかもしれないが、オーリンズは特に危ないぞ、と。
性能が一級品なだけに、中古品マーケットでも高価な値段がついている。おそらく、闇の流通ルートがあるに違いない。組織的に、プロの手口で、盗んでいく。許せん。許せん。見つけたらボコボコにしてやりたい。でも、まあ、後の祭りというやつで。
新しいオーリンズを買うだけのお金もない。
結局、“限界だった”ノーマルサスをつけて、今も走っている。
がっくり、である。