いまだ冬眠中です
2006年02月09日

暦の上では立春を過ぎたのですが、あいかわらず寒いですね。
みなさま、いかがお過ごしですか?
こちらは、昨年末にスポーツスターのバッテリーを外したまま。
いまだ冬眠中です。
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松本に移住してきてから、3回目の冬です。
関東圏にいた頃には、雪が降ろうが正月だろうが、ずっとバイクに乗っていたものでした。
だからこそ、バイクに乗れない松本の冬は、余計にこたえます。
移住して来る前は、『冬はカスタムに専念できる』などと思っていたのですが…
なかなかどうして、できるものではないですね。
お金もないし、時間も作れない。
なにより寒くて寒くて、屋外で作業する気になれないのです。
それでも、気持ちだけはバイク乗りです。
夢に見るんです、バイクに乗っている夢を。
夢の中では、なぜかスーパースポーツに乗って、アクセルを開け続けていきます。
景色がびゅんびゅんと飛びすさるなか、わたしは加速し続けます。
すりぬけて、すりぬけて、まるで落下するかのような加速感。
不思議なことに、何の音もしないのです。
透明なスピード感とでもいうのでしょうか。
目が覚めてみれば、夢のストーリーなど忘れてしまうのですが、
あの感覚はじんじんと記憶の奥底にこびりついています。
今、これを書きながら気付いたのですが、あの不思議な感覚は、『芽吹き』の予感かもしれません。
凍てついた大地の下、春を待つ種子のように、じっと育まれているもの。
雪が溶けるのを、心待ちにしている胞子。
一雪ごとに、春が近づいて来ると、感じているのでしょう。
また走り出す日も、そう遠くなさそうです。
スポーツスター徒然草
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鼓動
2005年10月26日
先日、久しぶりに、ほんとうに久しぶりにバイクに乗った。
そらのてっぺんまで晴れていて、とても気持ちの良い日だった。
ふっと思いついて、友人を訪ねてみることに。
一夏、放置していたせいだろうか、クシャミを繰り返すエンジンをなだめ、
だましだまし走り出す。
ひとっきり走り回る頃には、エンジンはすっかり温まり、
いつもの心地よい響きをとりもどす。
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風が冷たい。
山々には今年初めての雪。頂が白く染まっている。
北アルプスを眺めながら、ゆるやかに延びる国道を駆け抜ける。
エンジンの調子が良い。
まるでコマが回るように、フライホイールがごりんごりん回転している。
アクセルを、くん、と捻ってやると、
ちょっと遅れてエンジンが応えてくれる。
思うのだが、ハーレーダビッドソンの価値は、
このエンジンの価値ではないだろうか。
爆発する炎のエネルギーを、頑丈な金属の塊とボルトとで、
がっちり押さえ込んでいる。
一発一発の爆発が、確実にクランクを回し、
重たいフライホイールを転がし、路面を蹴っとばす。
頑丈で、無骨なエンジン。
しかも、このスポーツスターには、贅肉が無い。
がっちりしたフレーム、鉄で出来たフェンダー。
パーツの一つ一つに、必然がある。
広大な大陸を走り回るための、必要にして充分な機能がある。
この無骨さ、素朴な力強さを、
ひどくアナログに感じる時もあるが、それがまた、良い。
久しぶりに乗るからこそ、このバイクの良さが見えてくる。
そう考えると、乗っていなかった時間さえ、
大事に思えてくるから不思議なものだ。
こうやって無事バイクに乗れていることに、感謝。
良い休日である。
スポーツスター徒然草
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長月の夜
2005年09月17日
夜に浮かぶ満月を見るたび、ながれゆく歳月を感じます。
こちらは、ここのところずっと、ドタバタが続いています。
オートバイに乗りたいのですが、その余裕が作れません。
ああ。
こんな夜に、美ヶ原高原をオートバイで走ったら、きっと素敵だろうな。
そういえば、昔、XT225時代に、たま〜にやっていました。無灯火運転。
人里離れた、危なくない道で、ちょっとだけヘッドライトを消して走るのです。
月明かりに照らされた道を、ゆっくりと流します。
いくつか緩いコーナーを抜ける頃には、神経が研ぎすまされてきて、
道とオートバイと自分とが、シンクロする瞬間がきます。
まるで、自分が夜の一部になったような、そんな走りができるのです。
それはそれは素敵なものです。
…SPORTSTERでは、無理かなあ。スイッチをいじらないと。
ああ。
こんな夜に、美ヶ原高原を走ったら、ほんとうに素敵だろうな。
スポーツスター徒然草
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引き上げました。
2005年07月19日

7月18日。
朝一番に、四賀村側から林道に入り、現場を見てみる。
現場までの途中、一カ所、沢を渡る箇所を発見。
これは、オフロードバイクでないと無理だ。
つまり、崩落部を乗り越えても、スポーツスターは通れないということ。
焦らずに下見をしておけば、無理をして滑落することもなかったろう。
つくづく、自分の愚かさを知る。
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11時。
お世話になっているバイク屋さんに、軽トラックを出していただき、
担当サービスマンと2人で引き揚げ作業にかかる。
ところが、現場で、あれこれとやってみるのだが、
なにしろ、急斜面である。
不安定きわまりなく、うまくあがらない。
最初は、1トンのチェーンブロックを使って、三つ又にベルトをかけて、引いてみた。
すると、フロントタイヤが、斜面に埋まっていくではないか。
バイクを立てて押そうにも、あまりに足場が悪い。
さて、どうする。
2方向から引っぱれば、なんとか上がるのではないかと、思いつく。
そこで、いったん街へ出て、チェーンブロックをもう1つ購入した。
飲み物も買い込んで、再チャレンジ。
今度は、フロントアクスルを左右から引っぱってみる。
ところがこれも、タイヤが斜面にめり込むだけで、うまくいかない。
さて困った。
つい、弱音を吐いてしまう。
「諦める、という選択もあるな」と。
しかし、サービスマンの言葉は、偉かった。
「いや、ここまでやったんだから、やりましょうよ」と。
プロの言葉である。
(そしてわたしは恥ずかしくなる)
(自分の不始末に、他人様の手を煩わせて)
(しかも諦めかけていた心の弱さ)
よし、絶対に引き上げてやるぞ、と再びチャレンジ。
バイクには可哀相だが、一番抵抗が少ない向きで、引きずり上げるとしよう。
抵抗が一番少ない向き、それは、転倒時にバイクが滑っていく方向である。
前後のタイヤにシュリンゲをかけ、バイクを逆さまにした状態で、
斜面を引きずって上げる。
これが正解だった。
5時。
苦労の甲斐があり、なんとか、引き上げることができた。
体力も限界、ヘトヘトである。
しかし、まるで丸太のように斜面を引きずられて、
可哀相なスポーツスターである。
タンクはへこみ、ハンドルはズレているし、
何よりもウィンカーが割れている。
でも、レバーもペダルも無事であるし
フォークもフェンダーも曲がっている様子はない。
エンジンかかるし。
(もしかして、ハーレーって結構頑丈なのかもしれない)
それにしても、思うことは。
担当サービスマンの、プロ意識の高さだ。
6時間に及ぶ作業に、弱音1つ言わなかった。
あれは、根性のなせるものなのだろうか?
(そしてそれは自分には無かったものだ)
夜になって、今、この記事を書きながら、
改めて自己嫌悪。
ああ。
これからは、スポーツスターでの林道アタックは、やめておこう。
スポーツスター徒然草
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落ちました。バイクごと。
2005年07月17日
まずい、と思った瞬間には、すでに滑っていた。
わたしは、バックドロップを喰らったような姿勢で、急斜面に叩き付けられた。
ヘルメットが、がつん、と鈍い音をたてて何かに当たった。
スポーツスターが一瞬直立し、のけぞる様に倒れてくるのを、視界の隅でとらえていた。
やってしまった。
林道を、滑落してしまったのだ。
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7月17日、日曜日、夕方の5時半である。
松本市街から、四賀村に抜ける峠道。
(馬飼峠、という名は、後で知った)
久しぶりにスポーツスターに乗って、つい、ムチャをしてしまった。
初めて通る峠道は、だんだんと狭くなり、やがてオフロードになった。
ガレ場になり、ぬかるみになり、
道は、どんどん険しくなっていく。
途中で引き返せばよかったのだ。
それが出来なかったのは、判断力の不足。
送電線のメンテナンスルートらしく、軽自動車サイズのわだちが、
なんとなく行けそうな気配を漂わせていた。
バイクのトレッドも残っていたし。
(後で思い起こせば、あれはトライアル車のものだった)
峠のてっぺんは、鞍状の狭いもの。
そこから、四賀村側に降りていく道は、今までに比べたら平和に見えた。
その先の、崩落部までは。
ダブルトラックのわだちだったのが、
下草に覆われて、急に細くなっている。
左におちる崩落斜面を、トラバースするように、まるで獣道である。
一気に行ったれ、と勢いをつけて通る。
崩落部を、あと少しで渡りきる、というところで、スタック。
梅雨時の林道は、ひどく不安定なのを、その瞬間まで忘れていた。
アクセルを開けると、リアタイヤは左に大きく滑り、
わたしは、バイクとともに、谷に転がり落ちていった。
気付いた時には、頭を下にした状態で、斜面に倒れていた。
4、5メートルも落ちたろうか。
バイクは、と見ると、逆さの状態で、斜面の切り株に引っかかっている。
ガソリンが、ぽたぽた、とこぼれている。
あわててメインスイッチを切る。
這いずるように、斜面をよじ登る。
ヘルメットを脱ぐと、視界が妙に黄色い。
頭がぐらぐらする。
ひどくぶつけたのだろう、腰や肩が、ずきずきと痛む。
調子が悪い時は、いつもこうだ。
体力も、反射神経も鈍っている。
しかも悪いことに、その自分の不調を、きちんと判断しきれていない。
今日だって、うまく乗り切るチャンスはあったはずだ。
あの分かれ道を右に行っていれば。
途中で、引き返していれば。
バイクを停めて、道を調べていれば。
スタックした時に、落ち着いていれば。
選択したこと、しなかったことが、ことごとく裏目に出ている。
あげくが、このざまだ。
情けない。
斜面の途中で、スポーツスターは、腹を上に向けて沈黙している。
どう見ても、一人では引き上げられそうにない。
お世話になっているバイク屋さんに、一報を入れて、
わたしは歩いて峠を下ってゆく。
歩くたび、身体の節々が、ギシギシと痛む。
痛恨、とはこのことか。
スポーツスター徒然草
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もしかして、UFO?
2005年05月21日

今日は朝から天気が良いので、ついふらふらとお散歩ツーリングに出た。
松本市内から国道143号、風越峠を抜けて、国道403号。
そして聖高原へ。
(これは、先日とあるライダーズコミュニティの、ミニツーリングに参加させていただいた時のコース。なかなか良いルートだったので、もう一度走ってみたくなったのだ。)
聖山の頂上付近で、記念に一枚。
絶景である。
信州新町から白馬を抜けて、青木湖の知人宅を襲撃。
美味しいコーヒーをごちそうになる。
お土産まで頂いて、上機嫌である。
ところで、帰ってから気付いたのだが、写真に何か奇妙なものが写っている。
画面中央、上から1/3程のところである。
撮影時には気がつかなかったものだ。
虫か、鳥か、飛行機か。
これは、皆さんには、何に見えるだろうか?
わたしには、いわゆるUFOのように見えるのだが…
掲載した写真は、デジカメ使用、ナンバーを消す処理をしたのみ。
撮影日時:2005年5月21日 13:55:31
撮影場所:聖山の山頂付近
撮影者:S1_N0
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追記:
気になったので、Photoshopで補正をかけてみた。
結果はご覧の通り。
ますますアヤシい。

スポーツスター徒然草
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再始動
2005年04月07日
おとといのことだ。
外してあったバッテリーをつないだ。
2回目のセルで、エンジンが目覚めた。
3ヶ月の、冬眠の終わりだ。
ついでに、以前から気になっていたところ、
キャブを開けて、パイロットジェットを#48に替えた。
アイドリングが落ち着き、全域で粘りが増えた(ような気がする)。
今日。
エンジンオイル・フィルター・プライマリーケースオイル、交換。
エンジンは機嫌良く回ってくれる。
ついでに近所を、軽く流してみる。
何だろう、バイクに乗っているだけで、
こんなにもワクワクしている。
ヘルメットの中で、
ニヤニヤと薄笑い。
(おかしいか?
まあ、おかしいんだろうよ)
なんだか久しぶりに、
明日が待ち遠しい。
さて。
明日は、なにをしよう?
スポーツスター徒然草
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あけましておめでとうございます
2005年01月09日
今頃になって、『明けまして』というのも間抜けなものである。
とにかくも、やっと落ち着いて休日を迎えたのだ。
考えてみれば、昨年の秋ごろからずっと、むちゃくちゃな毎日を送っていた。
いろんな事が、いっぺんに限界に来たのだ。
精神的にも、肉体的にも、もちろん金銭的にもレッドゾーンギリギリであった。
(一時は年末を越せるかどうかすら、見通しが立たなかったのだ)
しかし、なんとか、窮状の第一波は乗り切った感じである。
長く関わっていた業務プロジェクトも、底が見えてきた。
毎日の生活も、リズムを取り戻しつつある。
もちろん、わたし独りの力で成し遂げたのではない。
周囲の方々のご助力のおかげである。
ほんとうにありがたい。
この窮状の中で、学んだ事がある。
人は、いくつになっても変われる、成長できるということだ。
そして、そのたびに世界が拡がっていく。
たとえば、自分の弱さに向き合えば、他人に寛容になれる。
たとえば、昨日よりも謙虚になることで、より多くのことを学べる。
毎日見慣れている風景で実験してみれば、それがよくわかる。
しゃがんで、チビッコの視点から世界を見てみれば良い。
景色が新鮮なものに映るはずだ。
そうなのだ。
腰を低くするだけでも、世界は違って見えるのだ。
みなさま。
昨年はお世話になりました。
ありがとうございました。
これからもよろしくお願いいたします。
スポーツスター徒然草
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久しぶりのライド
2004年12月13日
日曜日、午後4時。
諸々の用事が片付くと、夕食刻までの間、ぽっかりと自由な時間が出来た。
しかも、今日の松本は、12月とは思えない陽気。
こんな日にバイクに乗らないのは、勿体ないというものだ。
いそいそと、軒先からスポーツスターを引っぱりだしてくる。
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久しぶりにエンジンに火を入れる。
アイドリングが落ち着かない。不機嫌そうにクシャミを繰り返す。
(キャブレターのメンテナンスも必要だなあ、とひとりごと)
暖気もそこそこに、ギアを押し込んで走り出す。
最初はゆっくり。ブレーキの感触を確かめながら、大通りへと。
市民体育館の駐車場で、さらに暖気。
シリンダヘッドを触ってみる。
グローブ越しに、熱が伝わってくる。
もういいだろう、アイドリングも落ち着いている。
わたしは、ふただび走り出す。
今度は、アクセルを開け気味にして。
赤信号だが、止まりたくない。
信号の手前のショートカット道へ、滑り込む。
ほんの少しの直線で、アクセルをガバ開けする。
街中である、今度もまた赤信号だ。
リアブレーキを、ごんっ、と蹴飛ばすと、軽いスキール音とともに、バイクは止まる。
信号の変わるまでが、待ち遠しい。
交差点で、大げさにバンクしながら、曲がっていく。
車線を変えて、車の前に出る。
その後の直線で、アクセルを開けてみる。
思いっきり開けてみる。
エンジンの鼓動が、ひときわ高まっていく。
アスファルトに排気音を叩き付けて、バイクは加速してゆく。
まるで子供みたいだと、自分でも思う。
どこへ行くあてもなく、ただ走り回っている、それだけで、なんて楽しいのだろう。
ライダーズハイ。
オートバイとのダンス。
わたしがアクセルになる。わたしがブレーキになる。わたしがサスペンションになる。
わたしがオートバイになる。
ヘルメットの中でニヤニヤしながら、またアクセルを開ける。
なんて楽しいのだろう。
ああ、バイク乗りで良かった。
ささやかな至福の時間……日曜日の午後である。
スポーツスター徒然草
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車に乗ること、バイクに乗ること
2004年11月29日
今月に入って、生活が変わってしまった。
自分の仕事だけでは生活を回すのが困難になり、とうとう雇われ仕事につく事になったのだ。
毎日、朝から夕方まで、タイムカードのある仕事。
おかげで、いくつか判った事があった。
やっぱり、バイクが大好きだ。
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朝、車で出勤していく。前後のスピードに合わせて、流れに乗って走る。
もちろん、渋滞に巻き込まれる事もある。
しかし、何事かのトラブルさえ起きなければ、ほぼ時間通りに勤務先に到着する。
そして、指示された仕事を片付ける。
勤務時間が終われば、みな自宅に戻っていく。
(あるものは残業をし、あるものはさっさと帰っていく)
そしてまた、次の日には仕事に出て来るのだ。
自営で切り盛りしていく事に比べ、何と穏やかで平和なのだろう。
他人の決めたルールに沿って、その通りに動く事は、
ある意味での安定と、安心感を生み出している。
(通勤の車の流れは、わたしに血液の流れを思い起こさせる。
わたしたちは血球で、動脈を通り、細胞に栄養を運んでいく。
そして夕方には静脈を通り、戻って来るのだ)
ただ、それに満足していない自分がいる。
前後に流れる車を見ながら、いつも思っている。
ああ、これがバイクであったなら、通勤すらも、もっと楽しくなるだろう。
コーナーの外側の紅葉が、日ごとに濃くなっていく。
路肩にたまった落葉を巻き上げて、
渋滞の脇をすり抜けていきたい。
信号待ちで先頭に出て、アクセルを、こう、ぐおっと捻ってみたい。
(車で満足できる人間と、バイクでしか満足できない人間は、
もしかしたら、違う種類の人間なのだろう。
血球と、アドレナリンとかエンドルフィンとかが同じでないように)
車乗りとバイク乗りと、どちらが偉いとか、そんな小さな考えはない。
どちらもこの世界を構成するために、必要なものなのだ。
ただ、きっと、バイク乗りは少数派なんだろうな。
わたしは、その少数派であることに誇りを感じている。
通勤の度に、バイクに乗りたくなっている自分がいる。
今週は忙しくて、エンジンに火を入れてやる事も出来なかった。
来週こそは、エアクリーナに新鮮なエアを吸わせてやって、
エンジンを回してやりたいものだ。
スポーツスター徒然草
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